現象界に起こる事象から学んだこと
教化部長 大塚 和富
2024年のスタートの1月1日、能登半島で震度7の地震が発生しました。 その時私は年末年始の休暇で東京・府中市の自宅にてテレビで正月番組を見ていましたが、地震発生とともに番組が報道番組に切り替わりました。 東日本大震災と同規模の地震であり、テレビ画面を見るたびに被害状況に心が痛むばかりでした。 犠牲者となられた方々は、1月29日現在で、236人であり、その約9割が家屋倒壊によるもの。 また安否不明者が19人いると報道されています。 生長の家では亡くなられた方々のご冥福を心からお祈りすると共に、能登半島地震被災者に対する支援募金を、1月18日から3月31日まで実施することになっています。 一般支援募金と信徒支援募金として愛知県教化部と三河・豊橋・一宮の各道場に募金箱を設置していますので、信徒の皆さま、真心を表してくださるようお願いします。
人間の運命は「 ふと思いつくことを行動する 」ことによって、おのずから結果が展開していくのであると『 聖経 続真理の吟唱 』に掲載されている〝 高級神霊の導きを受ける祈り 〟に示されています。 ふと思いつかせる神秘者は人間の脳髄の中には居らず、霊界から送ってくる善霊により、その人を常に導きつつある正守護神であり、これは概ねその人の先祖霊のうち神通力を得たる高級霊が任にあたっていると示されています。 突然起こる地震に対して、その時どう行動するかは「 ふと思うことが 」が大切であると思いました。
もう1つは、翌2日に羽田空港にて発生した日本航空と海保航空機の衝突事故の報道にも大変驚きました。 海保航空機の乗っていた6人のうち5人が犠牲者となったが、日本航空機に乗っていた379人(乗客167人・乗務員12人)は、衝突により火災が発生した中、僅か18分間で全員航空機から脱出できて犠牲者が出なかったことは、不幸中の幸いでした。 私がこの状況を見て感じたのは〝 ムスビの働き 〟によるものであると確信しました。 「 乗客 」と「 乗務員 」は本来「 神の子・人間 」の同一基盤をもち、互いに寄り合うことにより、犠牲者が発生しない、2つとは異なる真価値が生まれたものと感じた次第です。 乗務員の的確な判断のもと、大声を出して乗客に対して避難誘導する呼びかけ、乗客がその指示に素直に従うことによって、寄り合うことができ、犠牲者を一人も出さない価値が生まれたものと思いました。
生長の家では〝 ムスビ 〟の大切さを説いています。 日々の生活の中で、また誌友会等の光明化運動の中で「 ムスビ合う 」喜びを実感しようではありませんか。