【今月の教化部長の言葉】令和5年8月

盂蘭盆会(うらぼんえ)について

教化部長 大塚 和富

 

 

 

 「盂蘭盆会」についてインターネットで検索すると、次のように説明されています。〝旧暦の7月15日を中心に7月13日~7月16日に行われる祖先の冥福を祈る仏事のことを言います。 起源はサンスクリット語の「ウランパナ」です。現在は「お盆」と呼ばれることが多く、ほとんどの地域では新暦の日付に合わせて、1ヵ月遅れの8月15日頃に行われるのが主流になりました。 盂蘭盆会では、「迎え火」を焚いて先祖の霊たちを迎え入れ、精霊棚に供物をお供えします。 その後、僧侶を呼んで読経してもらい、お墓参りをします。 最後に「送り火」を焚いて、もてなした先祖の霊たちを送り出します。〟

 

私の実家は岐阜県白川郷にあります。実家は浄土真宗の信仰を受け継ぎ、仏壇も横約1.8メートル、縦約2メートル近くの立派な仏壇を設えて、先祖を敬い感謝の気持ちを込めて供養を続けています。 やはりお盆の時期にはお墓を掃除し、親族などを迎えてお墓参りと仏壇にて檀家となっているお寺の住職に来てもらって、読経をしてもらっています。 私はお盆の時期には必ずお墓参りに帰省することを心がけています。 生長の家本部に奉職してからは転勤によって東京、広島、長崎、福岡、山梨に赴任した際も、できる限り1年に1回の行事としてお盆休みに、お墓参りを実施しています。 今年は4月から愛知教区に転任となりましたので、実家がより近くなりお盆の帰省が楽しみになりました。

 

さて、生長の家では先祖を供養することの大切さを説いています。 創始者・谷口雅春先生は『新版 人生を支配する先祖供養』で、次のように教示されています。

 

〝(前略)生長の家が一宗一派を唱えず、あらゆる宗教に共通する真理を説きながら、「一切衆生悉く仏性有り」の「仏性」を実生活に活用するように教えるところに独特の発展があるのである。 つまり生長の家の特色を通俗語をもって表現するならば、それは、実生活に生きて歩む宗教であり、実用的仏教であり、生活応用キリスト教であるということである。(中略)祖霊に感謝の聖経読誦をつづけていると、祖霊の守護の霊力が殖えて子供が良化することが多いのである。(後略)〟

 

 

 

生長の家は毎年8月17日~19日に宇治別格本山宝蔵神社盂蘭盆供養大祭を実施 

 

私たちはご先祖の御護りに感謝の誠を表すために、できれば毎日祖霊に対して聖経等の読誦を行う習慣となれば、幸せな運命を築いていくことになります。 最近は核家族が多くなり、仏壇や神棚を持たない家庭も多いのではないかと思います。 そのため、祖霊を祀るため位牌等の替わりに生長の家宇治別格本山の「霊牌」を活用し、霊牌供養をお勧めします。 「先祖霊牌」に夫の父方母方の「○○家先祖代々親族縁族一切之霊」同じく妻の父方母方の「○○家先祖代々親族縁族一切之霊」の四柱、そして自分にとって縁のある親族縁族の御霊を「一般霊牌(個別霊)」に俗名(生前の名前)「○○○○比古命之霊(男)、○○○○比女命之霊(女)」を記載します。 その他流産児(自然流産、人工流産)や死産児があれば、「流産児霊牌」に、名前をつけて(男女の性別不明の場合は、男女いずれにも適する名前)を流産児の霊牌に「実相妙楽宮地蔵○○童児」として記載します。 このようにして記載された霊牌を自宅の清浄な処に置いて、お供えや線香を焚いて聖経供養されることをお勧めします。 そして、その霊牌を愛知県教化部や地方道場(三河道場・豊橋道場)で行われる先祖供養祭に奉納されますと、地方講師など高徳の祭員によって招霊し、聖経等の供養をいたします。 その後、霊牌はまとめて宇治別格本山に送られ、宇治別格本山にても招霊して御祭りを行い宝蔵神社の「霊殿」に納められ、1年以上聖経供養が実施されます。 詳細については、機関誌『生長の家』2023年7月号及び普及誌『いのちの環』No.15920236)をご覧下さい。